順平の日記

写真家 上田順平の日記・エッセイ・お知らせなどを発信するブログです。皆様よろしくお願いします。

淀川テクニック 柴田くん

 

 

f:id:junpei-u:20180119134147j:plain

2002年 柴田くん25歳。

昨日は僕の古くからの友人で美術家の淀川テクニック 柴田 英昭くんの、アーティスト写真の撮影をしました。

淀川テクニックは大阪淀川河川敷を活動の拠点とし、落ちているゴミや漂流物を使って作品を制作しています。その活動や作品は小中学生の美術の教科書でも紹介されていて、岡山県宇野港に設置されたパブリックアート「宇野チヌ」「宇野コチヌ」の作者としてもよく知られています。

http://yukari-art.jp/jp/artists/yodogawa-technique

f:id:junpei-u:20180119140925p:plain

「宇野チヌ 」

 

f:id:junpei-u:20180119145015j:plain

 2018年1月18日。淀川の葦の中に立つ柴田くん41歳。

 

f:id:junpei-u:20180119134159j:plain

 ええ感じに年期が入って来ました。

 

 

 

2018年「Picture of My Life」との旅

f:id:junpei-u:20180115145554j:plain

沢山の人達に「Picture of My Life」を見て貰いたい。その中でも特に僕の本を届けたい方々がいます。それは僕と同じような経験をした ” 自死遺族 ” の方々です。

WHO(世界保健機関)の発表では世界中で年間80万人あまりの方々が毎年自死されているそうです。1日に約2200人が自らの命を絶っています。実際にはこれ以上の数字には現れない方々がいると思います。そして、そのそばには数えきれないほどの遺族がいます。自死遺族の自殺率は通常の3倍〜5倍だそうです。

愛する人自死が、遺族にとっての負い目となり、人に言えない、触れてはならない存在になる事は耐え難いものです。残された人はどうしようもない気持ちになります。悲しみ、怒り、後悔、自責の念に苛まれ、自分も愛する人の近くに行きたいと思う。

先日、自死遺族の分かち合いの会に初めて参加しました。分かち合いの会では共通の体験を持つ5、6人のグループでそれぞれの想いを語り合います。普段の生活では自死の話はなかなか出来ません。しかし、ここでは心置きなく溜め込んだ想いを言葉にして自分の体から外に出し、心を軽くすることが出来ます。パートナーや、お子さんを亡くされた方々のお話を伺い、僕の話をさせて頂いて、「Picture of My Life」を見て貰いました。

 

「こんな愛の表し方があるんですね。勇気を貰えました。」

「私も息子にラインを送ってるの。既読つかないけど。」

「幸せな時間が沢山あるのが嬉しい。見せてくれてありがとう。」

 

とご感想を頂きました。

自死というのは最後が悲劇的なだけに、その人の人生すべてが悲しみの色に染まってしまう所があります。だけど、自死を選んだ、選ばざるを得なかった人達の人生には幸福な時間も沢山あったのです。分かち合いの会では悲しみや後悔を語り合い、幸福だった頃の話も沢山します。全ての感情を抑えることなく感じ切って放出することは、遺族にとってとても重要なことだと思います。

両親の自死から19年たった今、僕は両親と一緒に生きていて、彼らの存在を日々感じています。一般的に” 死 ”は生命の消滅であるとか、無に帰するというイメージがあると思います。僕も” 死 ”をそう定義していました。しかし今は違います。肉体は滅んでも彼らの意識は生きていると感じます。死んだ後のことは誰も知らないんだから、そう感じるのであれば勝手にそう思えば良いのです。誰も困りません(笑)

僕が自分の家族を” 愛おしい ”と思って見るとき。そばで両親が微笑んで言います。

「私たちもあなたを見て、今のあなたと同じ気持ちになったのよ」

 

f:id:junpei-u:20180115150646j:plain

 

 

上田順平 写真集「Picture of My Life」は下記の店舗で取り扱って頂いています。ぜひ実物を手にとってご覧ください。

 実店舗:銀座蔦屋書店・代官山蔦屋書店・so books・梅田蔦屋書店・LVDBBOOKS・book of days・京都岡崎蔦屋書店・恵文社 一乗寺店・garally main

ネット書店:shashasha・flotsamBooks・amazon・上田順平作品店

 

 

 

 

 

2017年「Picture of My Life」との旅

 

f:id:junpei-u:20180115102419j:plain

 

久しぶりの日記更新です。僕の2017年は実に色んなことがありました。7月初めての写真集はイタリアのceiba editionsから刊行しました。イタリアでの印刷立会いはまさに長年の夢が実現するのを目の当たりにするような体験でした。

 

f:id:junpei-u:20180115104810j:plain

 

8月梅田蔦屋書店さんでの展示とトークショー。そして、LUMIX MEETS BEYOND2020  BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #5 世界3都市巡回展へ出展。9月アムステルダム、10月東京、11月にパリで展示させて頂きました。

 

世界中の方々に作品を見て頂くことで、沢山の言葉を貰いました。

 

「あなたの想いは届いてる。ご両親はとても喜んでるよ。」

「私も大切な人を自死で亡くしたの・・・」

「ご両親はとても愛し合っていたのね。幸せな人生を歩まれたんだね。」

 

f:id:junpei-u:20180115104954j:plain

 

f:id:junpei-u:20180115102436j:plain

f:id:junpei-u:20180115112627j:plain

 

本当に作って良かったなと思います。僕は自分のためにこの本を作り始めました。両親が相次いで自死したことによって、両親のことを人に言えない、触れられない存在になったことが辛かったから。

 

「僕の両親は最高なんだ。すごく愛し合ってて幸せな時を過ごしたんだ。僕は沢山の愛を貰ったんだ!」って世界中に大きな声で自慢するために作りました。自分のために作った本に込めた ” 愛 ” が世界中の人たちに届いた。そして誰かの心を暖めることが出来始めているようです。僕らはとても幸せです。

 

本は見て下さる方々がいて、初めてその意味を持ちます。2018年も色んな場所で写真集「Picture of My Life」を見て貰いたいと思っています。そして僕にはこの本を届けたい方々がいます。続きはまた今度書きますね。

 

写真集「Picture of My Life」は下記の店舗で取り扱って頂いています。ぜひ実物を手にとってご覧ください。

 

実店舗:銀座蔦屋書店・代官山蔦屋書店・so books・梅田蔦屋書店・LVDBBOOKS・book of days・京都岡崎蔦屋書店・garally main

ネット書店:shashasha・flotsamBooks・amazon・上田順平作品店

 

f:id:junpei-u:20170821090502j:plain

 

 

サムハラ神社にお参り

f:id:junpei-u:20170918181858j:imagef:id:junpei-u:20170918182250j:image

 

 明日からのアムステルダム行きに備えて、サムハラ神社にお参りに行ってきました。LUMIX MEETS /BEYOND2020が沢山の人達に届きますように。

 

f:id:junpei-u:20170918182322j:imagef:id:junpei-u:20170918182407j:image

 

サムハラ神社は大阪市の西区にある神社で、強力なパワースポットという事で有名な場所です。光と風が心地よい夕方でした。さっ、海外での初展示!荷造りしよ〜。

 

 f:id:junpei-u:20170918204207j:image

 

写真集 「Picture of My Life」 販売ぺージ

写真集「Picture of My Life」の紹介販売ページを作りました。僕のWEBサイトからこのページに飛ぶことができますので、ぜひご覧ください。

http://www.junpei-u.com/mylife_sale/index.html

f:id:junpei-u:20170830065253j:plain

 

IMAのオンラインギャラリー IMAGRAPHY

IMAのオンラインギャラリーで「Picture of My Life」を載せて貰っています。

本日9月1日〜掲載スタートして9月30日まで順次作品がアップされ、最終的に30カットになります。BEYOND2020に一緒に参加される作家さんの作品も掲載中で、皆さんカッコ良いです。どうぞお楽しみください。

imaonline.jp

 

そして告知です。9月3日(日)14時〜梅田蔦屋書店にて写真集「Picture of My Life」出版記念トークイベントを行います。写真集出版につながった手製本21部の制作販売から、普及版500部の写真集出版に至るまでのお話をさせて頂きます。

まだお席に余裕がありますので、ぜひ一度「Picture of My Life」を見にいらしてください。関西の皆さま、駆け出しの写真家に清き一票をどうぞよろしくお願いいたします!

日程:9月3日(日)
時間:14時〜16時
場所:梅田 蔦屋書店ここからご予約をお願いします。
http://real.tsite.jp/umeda/event/2017/08/ueda-junpei.html

 

 

9. 写真家

f:id:junpei-u:20170818092534j:plain

 娘の誕生を撮った写真を見ることで、僕は両親と会話するような感覚を持つことができた。そして、長く忘れていた両親の祭壇の写真を思い出した。生と死。僕にとっての充足と欠落の出来事を1つの塊として見たい。自分の人生を物語としてまとめたいという欲求が僕の中で膨らんでいった。それからは過去の写真を見返す、今の家族写真を撮る、写真の束を作品として人に見てもらう、という一連の制作サイクルを自分のために行うようになった。

新しい家族ができて子を授かり、やっと両親を振り返ることが出来るようになった。

両親から貰ったものを確かめて、思い出して、自分は新しい家族になにができるだろうと考える。答えは過去にあって僕の中にある。それは僕の中に両親がいるということだ。そう考えると生きていて良かったなと思う。

 写真家としての自分の全力を見てみたい。2012年の秋 35歳のときに「手紙」というタイトルで作品をまとめ、Nikonのコンペに出した。入選すれば、東京と大阪で写真展ができる。12月には入選の知らせが届き、2013年6月に初めての写真展を行うことになった。 

f:id:junpei-u:20170831223319j:plain

 写真展「手紙」は父の絵、家族アルバムの写真、僕が撮った写真で構成し、35歳の僕から両親に宛てた手紙とともに展示した。21歳の僕が思い描いた作品だった。会場には自分の人生の断片が写真になって並んでいる。知らない人が僕の写真を見て涙することもあった。伝わっている。僕の写真を見た人が、自分の体験とリンクさせて見てくれている。この写真展で初めて作家としての評価を受け、2014年にNikonから三木淳賞を受賞した。家族が僕を作家にしてくれたんだと思う。

受賞後はこれまで以上に写真にのめりこんでいった。作家を生業として生きていきたい。家業の合間を見つけては家族や風景の写真を撮って並べる作業を自分のために続けた。

 

real.tsite.jp ご予約と詳細はこちらへ

「Picture of My Life」を展示させて頂いている,地元大阪の梅田蔦屋書店さんで出版記念のトークライブ&サイン会を行います。9月3日(日)14時〜16時です。
本作を作った動機と経緯,これからの事なんかを話したいです。「Picture of My Life」の手製ダミーブックも持って行きます。ご都合よろしければいらしてくださいね。